スタージョイナスでは、全社的に3つバリューを掲げています。「個の問題解決力」「チーム力」「圧倒的な実行力」の3つです。これらのバリューは独立して機能するわけではなく、全てが揃ったときにその力を発揮し、アウトプットに反映されます。もちろん、全員がこれらのバリューを最初から備えているわけではありません。第一線で活躍しているスタッフも、弊社オリジナルの研修を通じて理論を学び、現場で少しずつ実践する中で自然と身につけたと言います。スキルアップや成長スピードの速いスタッフに共通しているのは「素直さ」でした。他人からのアドバイスや提案を素直に受け入れ、思考や行動に移しているようです。
弊社は入社歴や経験値は関係なく、どんな立場の人でも平等に発言できる環境だと言えます。ときには、部下や後輩からの提案も素直に受け入れられるかどうかも大事です。
現在、スタージョイナスでは店長職の教育や採用に注力しています。我々のミッションである「カスタマーサクセス日本一のアパレル企業」を築くためには、全国各店舗の店長をはじめ現場のスタッフの活躍が欠かせません。2022年2月期に売上100億円を達成することを掲げ、新店舗開店のペースも上げていきます。実際、2018年は東京(渋谷店、原宿 明治通り店、新宿ルミネエスト店)、大阪(なんばパークス店)、名古屋(栄店)と、都心一等地への出店を実現させました。今後の更なる出店計画を進めるためにも、店舗を任せられる人材の育成と採用に注力していきます。
弊社では、求める人物像や在り方のことを「コンテキスト」と呼んでいます。店長に求めるコンテキストは「世界一の基準でカスタマーサクセスを実現する問題解決スペシャリスト」。一見、仰々しく感じるかもしれませんが、全国の各店舗で活躍する店長たちと一緒に協議し、その場で生まれた提案やリクエストを盛り込み、全員で納得した上で決定しました。各々のスタッフたちの「こんな人になりたい」「こんなことを実現したい」を全力でサポートすることが、結局のところ自発的にコンテキストを追求し成長する意識に繋がると、これまでの経験から学びました。
コンテキスト実現のために、店長に期待する役割は5つあります。
1つ目は、予算達成のためにKPIを管理し、都度、問題解決に取り組む「店舗経営」。2つ目は、ヒト・モノ・ウツワを揃え、お客様にとって快適な空間を創る「店舗業務」。3つ目は、オリジナル研修で部下の成長をサポートする「人材教育」。4つ目は、お客様のサクセスを最重要として捉え、能動的に行動する「カスタマーサクセス」。5つ目は、何かの分野で突出したスキルを有し、専門性と独自性の掛け合わせで自身の価値を最大限に発揮する「スペシャリストスキル」。コンテキストを実現するためには、これら5つの分野でスキルセットを確立し、関わる人の期待に応える必要があります。特に「カスタマーサクセス」は、企業ミッションにも含まれている重要な役割です。
当然ですが、5つの役割を全て完璧にこなすことは容易ではありません。これから店長職を目指す方が、これらの能力が現時点で備わっている必要はありません。しかし、弊社の掲げるミッションを達成するためには、これらの役割を徹底できる店長の活躍が必須です。そのために会社ができるサポートは、これからも全力で取り組みます。
私は若いころからストリートカルチャーに触れ、その憧れを原動力にアパレル未経験の状態から自分の店を始めました。いくつか難しいことをお話しましたが、「誰でも店長になれる可能性がある」という点だけは忘れずにいてください。店長という役職に、特別な技術は必要ないからです。しかし、店長としてオーナーシップを持ち結果を出せる人材になれれば、どんな役職にでも応用できるポータビリティスキルが備わっているといって言ってよいでしょう。
ファッションとビジネスを一緒に楽しみながら、ストリート業界でトップを目指せる方に出会えることを、楽しみにお待ちしています。